軽自動車でありながらMRレイアウトを採用した本格スポーツカーのホンダ S660の発売からから約2年が経過した2017年6月2日(金)より、特別仕様車「ブルーノレザーエディション(Bruno Leather Edition)」が発売されました。
この特別仕様車は「ホンダ S660 α ブルーノレザーエディション」とカタログや公式サイトで表記されているように、「ホンダ S660 α」すなわち「グレードα」がベースになっています。
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今回はホンダ S660 αとブルーノレザーエディションの違いについて解説します。
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ホンダ S660 α ブルーノレザーエディション スペック
ホンダ S660 α ブルーノレザーエディションの基本スペックは、ベースとなるホンダ S660 αと同じです。またホンダ S660 αと同様にトランスミッションがMTとCVTの違いによって車体重量と燃費が異なっています。
スペック表
駆動方式 | MR | |
---|---|---|
トランスミッション | 6MT | CVT(パドルシフト付) |
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,180mm | |
ホイールベース | 2,285mm | |
車体重量 | 830kg | 850kg |
乗車定員 | 2名 | |
エンジン形式 | 660cc 水冷直列3気筒 DOHC インタークーラーターボ | |
エンジン型式 | S07A | |
最大出力 | 47kW(64PS)/6,000rpm | |
最大トルク | 104N・m(10.6kg・m)/2,600rpm | |
燃費(JC08モード) | 21.2km/L | 24.2km/L |
フロントブレーキ | ディスク | |
リアブレーキ | ディスク | |
タイヤサイズ(前) | 165/55R15 75V | |
タイヤサイズ(後) | 195/45R16 80W |
インテリア(内装)
ホンダ S660 αとブルーノレザーエディションの大きな違いは内装です。
ブルーノレザーエディションの内装は、スポーツレザーシートと本革巻ステアリングホイール、インパネソフトパッドを明るいブラウンで仕立たた「ジャズブラウンインテリア」の雰囲気は、陸上競技のようなタイムを競うようなスポーツというより、乗馬やヨットといった贅沢なアクティビリティ・スポーツを彷彿させる内装となっています。
それではホンダ S660 αにはない、ブルーノレザーエディションだけの装備について見てみましょう。
スポーツレザーシート
本革巻ステアリングホイール
本革巻きのステアリングホイールにも、ブラウンのアクセント入りとても鮮やかな印象です。
インパネソフトパッド
助手席のインパネ部分のソフトパッドもブラウンでコーディネートしています。
カスタムカーでは、シートやステアリングホイールなどを同色にし、内装に一体感をもたせる手法があります。助手席のインパネ部分は万が一の際にエアバックが展開する場所ですので、安全面を考えるとカスタマイズしづらい場所です。メーカーだからできる特別な配色といえます。
専用アルミ製コンソールプレート
ブルーノレザーエディションの証であるロゴ入りアルミ製コンソールプレートです。カーマニアのツボ抑えたディテールです。
エクステリア
ブルーノレザーエディションのエクステリアはドアミラーとアルミホイールが専用カラーのブラックになります。
ブラックドアミラー
車体色を問わずドアミラーがブラックになり、突き抜ける弾丸のようなフォルムが際立ちます。
オールブラックアルミホイール
通常のホンダ S660 αのアルミホイールが部分的に黒く塗装しスポークの輝きを強調するスタイリッシュな見た目に対し、ブルーノレザーエディションのアルミホイールは特別仕様車のキャラクターにあったブラックのホイールで上質感のある見た目になっています。
ボディーカラー(車体色)
ボディーカラーはブルーノレザーエディションの特別色の「ベルベットマルーン・メタリック」をはじめ、ホンダ S660 αと共通のプレミアムスターホワイト・パールとアドミラルグレー・メタリックの計3色から選べます。
ホンダ S660 αと共通のプレミアムスターホワイト・パールとアドミラルグレー・メタリックを選択しても「ブラックドアミラー」と「オールブラックアルミホイール」が装備されています。
ボディカラー | ブルーノレザー エディション |
α(アルファ) | 有料色 |
---|---|---|---|
ベルベットマルーン・メタリック | 〇 | × | |
プレミアムスターホワイト・パール | 〇 | 〇 | ★ |
アドミラルグレー・メタリック | 〇 | 〇 | |
プレミアムミスティックナイト・パール | × | 〇 | ★ |
プレミアムビーチブルー・パール | × | 〇 | ★ |
カーニバルイエローII | × | 〇 | |
フレームレッド | × | 〇 | ★ |
※★印が入った有料色は、32,400円(消費税8%抜き 30,000円)高となります。
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センターディスプレイが標準装備
通常のホンダ S660 αではメーカーオプションとなるセンターディスプレイが、ブルーノレザーエディションは標準装備となります。
センターディスプレイは、「internavi POCKET」を起動したスマートフォンをつなげば、ナビ画面を6.1インチのワイドディスプレイに表示ができるほかリアカメラとしても使えるようになります。またGメーター表示モードもあり、運転中にかかる前後左右の加速Gに加え、アクセルペダル開度やブレーキ圧を表示します。
カスタムカーの楽しみとのひとつとして、こだわりの社外品カーオーディオやナビをインストールする面白さもありますが、カーナビやリアカメラ、OBD2を使用したGメーターはモニターがカーナビとは別体となり、ちょっとゴチャゴチャする感じになることが多いかと思います。タイトなコクピットをスッキリさせたい方にはおすすめのオプションです。
※internavi POCKETをカーナビとして使用する場合は、年間3,000円かかります。
ブラウンの内装色が気に入れば即買いすべし!
ブルーノレザーエディションのブラウンの内装は「ジャズブラウンインテリア」とホンダが命名するほどの特別な仕立な内容となっています。
コスパが高い特別仕様車
コンパクトなスポーツカーはオーナーは好みにあわせてカスタマイズやチューニングされた車体をよく見かけますが、特別仕様車は言い換えればメーカー純正のカスタマイズで、ブルーノレザーエディションの内装である「ジャズブラウンインテリア」の質やコストなど、すべての面において完成度が高いのは言うまでもりません。
車両本体価格を比較すると、通常のホンダ S660 αが218万円、ブルーノレザーエディション228万円で価格差は10万円になります。
仮にシートをレカロ SR-7に交換しようとすると、アマゾンでの実勢価格が84,240円ですので、運転席と助手席で2脚あわせて168,480円に別途シートレール代と工賃がかかります。さらに通常のホンダ S660 αでは、メーカーオプションとなる48,600円のセンターディスプレイが標準装備になりますので、10万円の価格差がとてもお買い得に感じます。
期間限定に注意
特別仕様車ブルーノレザーエディションは注文受付が2017年11月30日までの期間限定となっています。購入の決断はお早めに!